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自作プリント基板

既製品(あるいはキット)みたいだろ、自作なんだぜ、これで…

自作の基板といえば、ユニバーサル基板か、銅板エッチングだろう、と10数年前から思ってたわけですが、今は自前の設計を起こしてプリント基板作るのもお手軽なんですね。

事の発端としては、自宅・会社ともにオーディオソースが複数ある状態(PC・携帯・ゲーム機等々)で「ヘッドフォン(あるいはスピーカ)ひとつで事を済ませたい」というものがありました。
自然な欲求ですよね。
音声通話しながら Splatoon するのにだってこんな環境は必要です。

そこで、既製品で4ステレオ入力くらいのお手軽なミキサーがないものか探したんですが、探し方が悪いのもあるんでしょうが見つからず。
仕方がないので自作しましたという話です。


一応、出身は電子が専門ってことになってるんですが(工業高校の電子系)、回路の設計とかろくにしたことがないのでいちから作るのは無理。そこで、ネットで見つけた回路をほぼそのまま実装することにしました。
一番下の単一電源のやつですね。実際の回路はちょっと違いますけど。

まあその辺はどうでもいいです。

そんなわけでとりあえず秋月の通販とか、共立シリコンハウスとかでパーツをかき集めてユニバーサル基板にとりあえず作ったんですが、左右のチャンネルは入れ替わるわ、ノイズ乗るわであんまり綺麗にできないわけです。まじ不器用。
センスがないのに物理配置・配線の設計をせずにやった + 2.54mm ピッチへの変換基板が絡んでたりする関係で無駄なスペースが大きくて、9cm×15cmのユニバーサル基板という割と大きな感じになったりとか、おおむね「さんざん」といっていい感じ。
まあ、(左右のチャンネルが入れ替わっている以外)それなりに音は出たんですけど。
(左右のチャンネルはジャンパーの接続を入れ替えればどうにでもなったので問題視すらせず)

そんな試作基板をテストしながら tnishinaga さんとだらだら通話してたんですが、「今時ユニバーサル基板ですか? 安いし楽だし綺麗にできるからプリント基板作りましょうよ」とか煽られた(※かなり誇張しています)ので、調べてみることに。

ネットの海を漂ってみると、「今時は Fusion PCB あたりが安いらしい」「Eagle とかいう CAD を使うといいらしい」とか情報が得られたので、とりあえず Eagle をインストールしてみることに。

高校時代から今まで、手動で回路図書いて、手動で回路起こしたことしかないものだから、Eagle の「回路図起こしておけばパーツの接続の整合性も確保してくれる」とか「フットプリントをちゃんと管理できる」とかにいちいち感動。
たぶん回路を起こすようなCADには標準装備されてるんだとは思うんですが。

Eagle には自動配線機能もあって、実際試してみたんですが、いまいちな感じだったので結局手動配線してます。

そんなわけで、悩みながらなんとか作ったので、Fusion PCB で 5 枚発注して 2 週間弱、届いたのが上の基板です。
基板自体は 5 米ドルくらいしかかかっていないけど、送料がその 3 倍くらいしてて大変アレ。
まとめていくつかの基板を発注したりすれば相対的に割安になるのかな。

設計がアレな部分とかあってすでに直したい感あるんですが、まあ。

とりあえずいい経験になったなと。